最近なにかと耳にする機会の多いRPA(Robotic Process Automation)ですが、実際に何がすごいのか、何ができるようになって何ができないのか、細かいところはよくわからない・・・という方も多いのでは無いでしょうか。また、RPAについて調べれば調べるほど「高そう」「大手企業向けでは?」と思ってる方も多いはず。
本記事では、そんなRPAについて掘り下げていき、無償で使えるRPAツールやRPAソフトもご紹介します。
RPAソフトやRPAツールとは?個人でも使える?画像認識はできるの?
RPAは「Robotic Process Automation」の頭文字をとった単語です。直訳すると「ロボットによる手順の自動化」です。RPAがもっとも得意とするのは、その名の通り、手順が決まっている作業を自動化することです。「エクセルのマクロのようなもの」という説明がよく聞かれますが、一番の違いは別のシステム間でも自動化が可能という点です。
RPAのメリット、デメリットや概念的なことを知りたい方は是非こちらの記事も参考にしてみてください。
具体的なRPAの使用例では、以下のような場合が多いようです。
- 注文書を社内システムへ入力
- 報告用のレポートの作成作業
- 社外システムと社内システムの連携
- WEBサイトからの情報収集
これらの作業はすべて複数のシステムを使う作業で、単純作業ではあるものの単一のシステムを扱ういままでのマクロ等ではなかなか自動化がしにくいものでした。これを可能にしたのがRPAです。
RPAは高価で大企業向けって本当?
出来ることを聞くととても便利そうなRPAですが、高価というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。実際にRPAツールが世に広まりはじめたころはエンタープライズ向けのソフトウェアが多く、中小企業ではとても導入できないような価格帯のものがほとんどでした。しかし今では無償のRPAソフトウェアも多く発表され、中小企業や個人事業主でも利用できるようになってきています。
かつては大企業だけのものであったERPやSFAがSaaSという形で中小企業や個人事業主でも使えるようになったように、RPAもいまでは個人事業主や中小企業でも使えるツールなのです。
おすすめの無料RPAソフト4選!
無料のRPAソフト、サービスは、大きく分けて「もともと無料で提供されているフリーソフト」と「有料のRPAソフトの無料版」の2種類があります。
「有料のRPAソフトの無料版」は、その多くが商用利用がNGであったり、期間が設けられていたり、一部の機能が使えなかったりと、利用に制限がかかっているものが多いですが、なかには無料版の機能だけで充分なソフトも存在します。
今回は、「もともと無料で提供されているフリーソフト」と「有料のRPAソフトの無料版」の中でも特に中小~小規事業者におすすめのソフトを紹介します。
UiPath Community Edition
UiPathはRPAの中でもかなり有名な部類で、2017年には日本法人も設立され、日本企業での導入も進んでいます。本来は有料のツールですが、小規模な企業や個人事業での利用向けにCommunity Editionが提供されていて、このプランは無料で使うことが可能です。まさにスモールスタートに最適なRPAといえます。
Automation Anywhere COMMUNITY EDITION
こちらもグローバルなRPAですが、スモールビジネス向けに無料プランが提供されています。また、大企業向けのプランも30日間限定で無料で利用することが可能です。
日本オフィスがあるため、日本語でサポートを受けることも可能です。
Sikulix
こちらは正確にはRPAではなくて、WEBアプリケーションなどのテスト自動化ツールです。ただし、画面を認識し、GUI(マウス操作)で自動操作の設定ができることからRPA的な目的での利用が増えているツールです。MITライセンスが適用されるため、無料で利用することが可能です。
しかし、提供元によるサポート等は無いので、上の2つに比べると、ITリテラシーが高い会社向けといえそうです。
RPAロボパット(Robo-Pat)
株式会社FCEプロセス&テクノロジー社が開発した純国産のRPAソフトです。専門の知識が不要で操作が分かりやすく、現場担当者や事務職の方が自分で業務を自動化することができます。そして、オンライン会議システムを使った「Web家庭教師」などの無料サポートが充実していることも魅力です。無料プランはありませんが、トライアルが可能です。弊社製品「SPALO」との連携についての記事で詳しく紹介しています。
まとめ
いかがでしたか?高価に思えるRPAですが、以外と中小企業でも手が届く製品が多く発売されています。
また、日本ではRPAは広がりはじめたところなので、今後日本語対応した製品や日本製のRPAがどんどん増えていくかもしれません。